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条件・補償内容・保険会社がすべて同じ、AさんとBさんがいました。
ならば、保険料も一緒…と言いたいところですが、Aさんの保険料をBさんよりも安くする方法があるのです。
1つは、満期日の45日以上前に契約の申し込みをすること。
これは「お早め契約割引」と言って、一部の保険会社で実施されている割引制度で、保険料を4%安くできます。自動車保険の乗り換えをするのなら、満期日の2~3ヶ月前に見積もるのがベストでしょう。
2つめは、インターネットを使って契約の申し込みをすること。「インターネット割引」と言います。
これも一部の保険会社だけの割引制度ですが、一律2,000~2,500円引きにしているところと、保険料を6%割り引いているところがあります。
3つめは、2年以上の長期契約にすること。
自動車保険は保険期間1年の掛け捨て型が一般的ですが、これを2~5年の長期契約にすることで、実質の保険料負担を軽くすることができます。
長期契約には、「満期金が戻ってくるタイプ」と「掛け捨てタイプ」の2種類があります。
多少保険料が高くなっても貯蓄感覚で利用したいなら「満期金タイプ」を、保険料の負担を少しでも軽くしたいなら「掛け捨てタイプ」を選ぶとよいですね。
マイカーを2台、3台保有する家庭が増えてきました。
このような家庭なら、「セカンドカー(複数所有自動車)割引」を利用すると、保険料が安くなります。
一般的なセカンドカー割引とは、1台目の保険契約が5年以上無事故の人(=11等級以上の人)であれば、2台目以降の保険料を割り引くというもの。
新規で自動車保険に加入した場合、6等級からのスタートになりますが、セカンドカー割引を使うと7等級から始めることができるのです。
2台目の自動車保険 の設定が「26歳未満不担保」または「30歳未満不担保」であれば、30%の割り引きになります。
しかも、その後は通常と同じく、無事故が1年続くごとに等級が上がっていくので、ずっと無事故を続けていれば単独で入るよりも1年早く16等級(最高割引率)になるというダブルの特典が受けられるのです。
保険料を安くするポイントは安全な車に乗ることです。
安全なクルマとは、エアバックやABSなどの安全装置が付いているクルマのことです。
安全な車ほど事故の被害が少なくてすむので、その分、保険料を安くしている保険会社が多くなりました。
マイカーを買い替えるときに、意識しておくとよいですね。
なお、エアバック装備車割引やABS割引はほとんどの保険会社で取り扱われていますが、それ以外は一部の保険会社のみの適用になります。
◆エアバック装備車割引
エアバックが装備されているクルマであれば、人身傷害補償保険・搭乗者傷害保険の各保険料相当部分を10%(デュアルエアバックは15%)割り引くというもの。
◆ABS割引
ABSは、正式にアンチロック・ブレーキ・システムといいます。このシステムがないと、急ブレーキを踏むとタイヤがロックされてハンドル操作がきかなくな ることがあります。ABSを付けていれば、それだけ安全性が高いということで、対人賠償保険・対物賠償保険・搭乗者傷害保険・人身傷害補償保険の各保険料 相当部分を5%割り引くことができます。
◆横滑り防止装置割引
横滑り防止装置(車両安定性制御装置)とは、センサーが横滑りを感知して自動的に4輪のタイヤそれぞれにぴったりのブレーキをかけてエンジンの出力をしぼ る装置のこと。この装置が付いているクルマであれば、対人賠償保険・対物賠償保険・人身傷害補償保険・搭乗者傷害保険の各保険料相当部分を5%割り引くこ とができます。
◆衝突安全ボディ割引
正面衝突したときに、クルマの前方がつぶれている写真を見たことはないでしょうか? 衝突時の衝撃は、クルマがペチャンコになるだけでなく、運転者や搭乗 者のカラダにも大きな負担を与えます。このような衝撃を吸収する構造を持ったクルマを衝突安全ボディ装置車と呼び、これに該当するクルマであれば、人身傷 害補償保険・搭乗者傷害保険の各保険料相当部分を10%割り引くことができます。
◆低公害車(エコカー)割引
安全装置ではありませんが、エコカーとかハイブリットカーという名前で、環境に配慮した低公害車が販売されるようになりました。これらは税制上の優遇措置 を適用することができますが、さらに自動車保険料まで安くなるというおまけが付いているのです。割引率は、ファミリーバイク特約を除く保険料に対して3% になっています。
◆盗難防止装置(イモビライザー)割引
イモビライザーとは盗難防止装置の一つで、自動車のキーとエンジンとの暗号が一致しないとエンジンが始動しない仕組みのものです。保険会社によって、車両保険料の割引の対象となります。メーカー純正のものなのか、後付けなのかなどで割引率が違います。
その他にも盗難車追跡装置(GPSまたはPHSや携帯電話の基地局を利用した測位システム)や盗難異常通報装置なども対象となる場合があります。
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自動車保険の保険料は、保険金の支払い対象者である運転者を絞り込むほど安くなります。
たとえば、家族が運転したときの自動車事故のみを対象にするのなら、「運転者家族限定割引」を付けることで、通常よりも保険料が5%引きになります。
また、運転者の対象範囲を夫婦のみ(運転者本人と配偶者)とさらに限定することで保険料が安くなる「運転者本人・配偶者限定特約」を扱っている保険会社もあります。
他人にクルマを貸すことがほとんどない家庭であれば、要チェックですね。
運転者の年齢条件を絞り込むと、さらに割安になります。
保険料は、「年齢を問わず担保(担保=保険金の支払い対象)」がもっとも高く、次いで、「21歳未満不担保(不担保=保険金の支払い対象外)」、「26歳未満不担保」「30歳未満不担保」の順に安くなります。
運転免許を持つ家族が夫婦のみで、どちらも30歳以上であれば、「30歳未満不担保特約+運転者本人・配偶者限定特約」を付けるのがおトク!というわけ。
ただし、30歳未満の同居の家族や友人・知人にクルマを貸したときに事故が起きたとしても、あなたの自動車保険から保険金は支払われませんので注意してください。
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